Suchmosの“MINT CONDITION”ってどんな状態? 英語のmintの意外な用法

2018.06.25

mintだけどハーブじゃない

 人気ロックバンドSuchmos(サチモス)のマキシシングルのタイトルに使われている“mint condition”というイディオム。「ミントなコンディション」とは、どのような状態なのでしょうか。ミントだけに、爽やかな感じ……?

 実は、英語のmintという単語には、spearmint(スペアミント)やpeppermint(ペパーミント)などのハーブとは別に、「コイン」にまつわる意味があります。

 名詞では「造幣局」の意味で、Japan Mintは日本造幣局、Royal Mint は英国王立造幣局を指します。動詞では「(コインを)鋳造する」。たとえば、“mint a gold coin”で「金貨を鋳造する」となります。

 ハーブのミントがギリシャ神話の妖精メンテーに由来しているのに対し、コインに関係するmintは、ラテン語のmoneta(モネタ)を語源としています。紀元前のローマで「ユーノー・モネータ」という女神を祭る神殿に貨幣鋳造所が併設されていたことに由来しています。ちなみに、money(お金)もmonetaから派生した単語です。

mint(造幣局・鋳造する)の語源となったローマの女神ユーノー・モネータの像 photo by shakko, via Wikimedia Commons

コインみたいにピカピカ

 さらに、“a mint of money”(巨額の金)、“make a mint”(おおもうけする)といった表現や、「造幣局で鋳造されたばかりのコインのような」という意味から、「真新しい、新品の、未使用の」という形容詞として用いられることもあります。

 “mint condition”とは、「新品同様」の意味。海外の中古車販売サイトやオークションサイトの説明文などで目にしたことがあるかもしれません。たとえば、”a late Nineties model in mint condition”と書かれていたら、「90年代後半のモデルで新品同様」という意味です。「ミントなコンディション」とは、「ミントのように爽やか」ではなく、「コインのようにピカピカ」な状態を指しているのですね。

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