全米のファンが待っていた! 季節限定ミントのマックシェイク アメフトとの意外な関係とは?

2018.03.12

ミントフレーバーの季節限定「シャムロックシェイク」

 米国のマクドナルドがミント味で緑色をした「シャムロックシェイク」を販売するのは、毎年3月17日の「セント・パトリックス・デー」を挟んだ1カ月半ほどの短い期間です。

 セント・パトリックとは、キリスト教の守護聖人の名前で、アイルランドで布教活動に努め、教会や学校を建てた人物として、欧米を中心に各国で親しまれています。命日の3月17日には、アイルランドを象徴するエメラルドグリーンのものを身に着けたり、緑色のビールやスープ、デザートなどを飲んだり食べたりして祝う風習があります。また、セント・パトリックが布教に用いたと言われる「シャムロック(三つ葉のクローバー)」のモチーフも多く目にします。

セント・パトリックス・デーには街中が緑色に染まってお祭り騒ぎ!

 マクドナルドの「シャムロックシェイク」もその一つで、バニラアイスにミント風味のシロップを加え、ホイップクリームをトッピングした淡い緑色のドリンクはもはや「縁起もの」。残念ながら日本ではお目にかかれませんが、アメリカでは熱狂的なファンがこの時期を待ちわびています。

ホイップがたっぷりのって1杯460kcal!  photo by Todd Van Hoosear, Flickr

最初はミント味じゃなかった

 意外にも、「シャムロックシェイク」はロングセラーで、発売は1970年。セント・パトリックス・デーに合わせて緑色のマックシェイクを売り出したのが始まりで、当時はミント味ではなく、バニラアイスにレモンとライムのシャーベットを加えた「変わった飲み物」だったそうです。
 
 そんな「シャムロックシェイク」がヒットした背景には、感動のストーリーがあります。
69年、アメフト選手としてフィラデルフィア・イーグルスで活躍していたフレッド・ヒル選手の娘が白血病で入院。付き添いのため、自宅と遠く離れた病院とを行き来する日々に、精神的にも経済的にも負担を感じていたヒル夫妻をはじめ、同じ境遇で悩む家族を支えるために、イーグルスは基金を設立しました。

 さらに、当時チームのマネジャーをしていたアイルランド系米国人のジミー・マリーは、マクドナルドの知人に掛け合い、シャムロックシェイクの売り上げの一部を寄付してもらうことに。味をリニューアルしたシャムロックシェイクは売り上げを大きく伸ばし、マリーらは資金の調達に成功。74年、フィラデルフィアにある病院の近くに、患者の家族のための滞在施設をつくったのです。この施設は「ドナルド・マクドナルド・ハウス」と呼ばれ、現在、世界42カ国、367カ所に開設されています(2017年末現在)。

フィラデルフィアにあるドナルド・マクドナルド・ハウス photo by Shuvaev, via Wikimedia Commons

 2018年の「シャムロックシェイク」は2月上旬から販売され、マクドナルドでは、購入できる店舗を検索できるスマホアプリ「シャムロックシェイク・ファインダー」の提供を始めました。SNSには、この時を待ち望んでいたファンから喜びの報告が続々と寄せられています。

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