意外!「ミントリキュール+牛乳」がウマイ 岡山発ミントのお酒開発秘話

2018.05.28

 岡山県といえば、ミカンやブドウの産地として有名だが、かつては和種のミント(ハッカ)も特産物だった。酒造会社ヨイキゲン(岡山県総社市)は、地元の食材を使った商品を全国に広めたいと、復活栽培され特産化が進むニホンハッカ「真美緑(しんびみどり)」とフルーツを使ったリキュールを造っている。

 めずらしい組み合わせだが、なぜ造ろうと思ったのか。開発したきっかけを社長の渡辺信行さんに聞いた。

2010年に自生していたハッカを発見!

 渡辺さんによると、そもそもハッカに着目したきっかけは、岡山らしい商品を開発したいという思いからだったという。20年ほど前に新聞記事で、岡山県は大正から昭和30年代くらいまで、国内有数のハッカ産地だったことを知り、ハッカ焼酎を造ってみてはどうかとニホンハッカの苗を購入して自社で栽培から始めた。
 ハッカ焼酎は、一度は完成したが、畑で連作したことから香りに変化が出てしまい2、3年で商品化を断念してしまった。
 それからしばらく経った2010年、隣の矢掛町の河原で自生しているニホンハッカが発見され、再び特産化を目指して栽培が始まったと耳にする。

写真左「真美緑」、写真右「ハッカ焼酎・未知夢」

「河原で自生していたものを成分分析したら、イギリスのミッチャム地方にあるペパーミントとニホンハッカ『三美』を掛け合わせたハッカだと分かったそうです。新たに『真美緑(しんびみどり)』と名付けられ、無農薬栽培されています。日本古来のハッカの味に近く、スッキリしたやわらかい味わいの中にほんのり甘みのある香りが特長です。飲んだとき、その良さがしっかりと感じられるような製法を見いだすのには苦労しました。年1回、香りのよい初摘みのニホンハッカだけを使用して蒸留しています」

 試行錯誤すること約2年、2012年にハッカ焼酎「未知夢(みっちゃむ)」(500ml、1008円税込み)が完成した。ロックや水割りで楽しむのがおすすめだ。

ハッカ焼酎にフルーツ果汁を合わせてリキュールに


 その後、渡辺さんはハッカ焼酎をもっと飲みやすくして、多くの人に楽しんでもらいたいと、「未知夢」と相性のよいフルーツを探した。そして、ゆずやみかん、ピオーネの果汁と「未知夢」を混ぜ合わせて3種のリキュール「ゆずミント」(500ml、1296円税込み)、「みかんミント」(500ml、1296円税込み)、「ピオーネミント」(500ml、1296円税込み)を完成させた。

「お客様からは、『また飲みたい!』とうれしい声をいただいています。ロックやソーダ割りも好評ですが、とくにびっくりされるのは、牛乳との相性がよいこと。一度飲んでいただければ、意外とハマるおいしさです。今後も新しいフレーバーを増やしていけるよう、地元の特産品を中心にニホンハッカと相性のよい食材を探したいと思います」

 商品はいずれも岡山県内の酒店やおみやげ店で購入可能。「ゆずミント」と「みかんミント」は東京・新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でも取り扱いがある。

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