ミント緑茶と楽しむオックスフォードのアウトドアライフ

2018.05.28

 春から夏へ。オックスフォードは、猛スピードで装いを変えていきます。街路樹の根元で、そこだけ陽光を集めたように黄スイセンが咲きはじめると、暗く凍てついた冬も終わり。白や薄桃色のチェリープラムも、次々と花が開きます。この小ぶりな「桜」が満開になるころ、時刻がsummer time(夏時間)に変わります。

水出しミント緑茶がおいしい季節

 時計の針を1時間進め、学校や職場で「朝、起きるのがちょっとつらいね。まるで時差ぼけだね」と言っているうちに、もう、イースター。休暇のあいだ、学生たちは帰省や旅行でいなくなり、入れ替わりに訪れた観光客が、街をそぞろ歩きます。

 学生たちが戻ってくるころ、オックスフォードではチューリップ、ブルーベル、八重桜が次々と盛りを迎えます。サンザシの小さな花が一斉に咲く光景は、地上に降りた雲のよう。そしてぐんぐん伸びる牧草の勢いは、牛が食べても追いつきません。日が長くなり、英国の一番美しい(と、私が思う)季節、夏の始まりです。


 天気のいい日曜日。街の中心にある憩いの場、University Parks(ユニバーシティー・パーク)は、ジョギングする人、散歩をする人、ピクニックをする家族連れや学生たちなどでにぎわいます。

 草の上に寝転んで本を読むのも、初夏の一日を満喫するスタイルのひとつです。日ざしを浴びて活動するときにぴったりの、ミント入り飲料をご紹介しましょう。

■水出しミント緑茶・ショウガ入りの作り方

1.ショウガ(親指の半分大)の皮をむき、包丁でつぶす(細かく切ってもよい)
2.蜂蜜(大さじ1)を、熱湯(大さじ2)でのばしておく
3.ノンワックスのレモンを2切れ、スライスする
4.フレッシュミントを茎ごと2本、水洗いする
5.ガラス瓶に緑茶の葉(大さじ1)、冷水(500ミリリットル)と、1~4を入れる
6.5を3時間放置(日光が当たるところのほうがよい)
7.6を茶漉しで漉して、冷蔵庫で冷やす

 こちらでは、ミント入り緑茶は普通に飲まれます。レモン、蜂蜜を加えると、爽やかな香りが引き立ち、気持ちも体もリフレッシュされます。水出し緑茶にはあっさりした甘みがあるので、おいしくてついゴクゴク飲んでしまいますが、低カロリーですし、ショウガのおかげでおなかを冷やすこともないので、安心です。

夏のオックスフォードで体験したい「パンティング」

 アウトドアの話に戻りましょう。公園に沿って流れるCherwell(チャーウェル)川では、カヌーや手漕ぎボート、SUP(Stand Up Paddle Boarding:大きめのサーフボードに立ち、パドルで漕いで進む)を楽しむ人々が見られますが、一番人気はやはりpunting(パンティング)です。

 パンティングはボート遊びの一つ。オックスフォードに来たら、ぜひ体験したいアクティビティです。晴れた夏の日なら、最高の時間が過ごせるでしょう。

 punt(パント)は、四角くて底が平らな舟。大人が5人ほど乗れます。操縦に使うのは、物干しざおのようなアルミ製のポール。川底を突いて舟を進めていくのですが、長さが4~5メートル、重さが約5キロあり、初めての場合は扱いに戸惑います。でもせっかくなら、自分でこのポールを操ってみましょう。パントとポールはMagdalen(モーダリン)橋などのボートハウスでレンタルできます(1時間20ポンド前後)。

 舟底に腰を落ちつけるなら、飲みものを手に川沿いのカレッジや公園の景色を楽しんで、思いきりリラックスできます。でも自分で操縦するなら、ボートの後方に踏ん張って立ち、川底の泥や流れにとられそうになるポールを、しっかり操らなければなりません。舵もポールで取りますが、慣れないうちは、曲がりたくない方向に曲がってしまうのが普通。「えーっ、ウソ!」「何で?」「あれれれれぇ」と川岸の茂みに突っ込んでしまうのは、よくあることです。

 そうこうしながらユニバーシティー・パークを抜け、牧草地を流れる川をゆったり進むと、The Victoria Armsという歴史的な建物のパブがあります。見渡すほど広い庭が川まで続き、息をのむ景色。折り返すにもちょうどいい場所なので、岸辺に舟を止め、テラスで休憩しましょう。


 このパブは、テレビドラマのロケにもたびたび使われています。内装も興味深いものがあるので、要チェック。
 さて、ボートハウスに戻るころには、ポールを扱うコツがつかめていることでしょう。翌日は、どこかに筋肉痛があるかもしれません。でも「オックスフォードに来てパンティングをマスターした!」という充実感は、自分への何よりのおみやげになるのではないでしょうか。

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