ハーブガーデンの農場長が教える「上手に栽培するポイント」

2018.03.23

 ミントは繁殖力が強く寒さや暑さにも比較的強いため、初心者でも育てやすいハーブです。上手に栽培するためのポイントは2つあります。山梨県北杜市にある「日野春ハーブガーデン」で農場長を務める下司高明が上手に栽培するポイントを解説します。

ポイント1 花は咲かせない

 ミントは初夏から暑い夏にかけて花を咲かせます。花が咲くと簡単にほかのミントと交配して新しい種類のタネができてしまいます(自然交雑)。
 新しくできたタネがこぼれて、育つと従来植えてあった品種よりも旺盛に育ってしまうため、ミントが増えて困る原因の一つになっています。そうならないように、花は咲き始めたら早めに摘み取るか、花が咲く梅雨前に株元から20cmくらいを残して刈り込み、花を咲かせないようにしましょう。

ポイント2 まめに株分けをする

 ミントの多くは地下茎で株が増えて大きくなりますが、もとの株が老化すると、地下茎が中心から外へ移動していくようになります。これが株が増えて困る原因となります。また、株が老化するとミント本来の香りが弱くなってしまいます。

 地植えの場合は、半年から1年に1回くらいは株を掘りあげて古い株は廃棄し、新しく伸びた株の部分だけ植え直します(株分け)。
 プランターや鉢栽培の場合も同様に、半年か1年くらいを目安に植え替えてあげると常に新鮮で香りのよいミントが収穫できます。

病気や害虫にも気をつけて

 植物の栽培にはつきものの、害虫対策にも気を配りましょう。春先と秋口の新芽にはアブラムシがつきやすく、夏の乾燥時期には葉の裏にハダニが発生しやすくなります。
 また、日中と夜の気温差が大きくなり始める春や秋はさび病(葉の表面に赤褐色の斑点が入る)にも注意が必要です。

 いずれも被害が多い場合は、葉や枝を切り取るか、適応した殺虫剤や殺菌剤を使います。早めの対応が大きな被害を防ぎますので、日々、ミントを観察しておくことが大切です。

下司高明(げじ・たかあき)[プロフィール画像]

下司高明(げじ・たかあき)

日野春ハーブガーデン(山梨県北杜市)の農場長で、ハーブ栽培のスペシャリスト。日野春ハーブガーデンは、一般的なハーブから特種なものまで数多くの品種を手がける国内有数のハーブ園で、全国からハーブファンが訪れる。
【日野春ハーブガーデン】
http://www.hinoharu.com/

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