ハーブガーデンの農場長が教える「ミントの育て方」

2017.11.28

 山梨県北杜市にある日野春ハーブガーデンの下司高明です。私たちのガーデンでは毎年、約16種類のミントの苗を育てて販売しています。この「ミント畑通信」は、私がミントを育てるうえで学んできたことや、上手に育てるポイントなどを紹介していきます。

ガーデンではたくさんの苗が販売されている

性質を知れば上手に栽培できる

 ミントは生活の中で多く利用され、よく耳にするハーブのひとつです。食品や化粧品のほか、芳香剤など様々な生活雑貨にも使われています。
 初心者でも育てやすいため、庭で栽培されている方もいらっしゃると思いますが、多くの方がミントは増えて困るとか、ほかの植物よりも強くて庭がミントだらけになってしまったとおっしゃいます。
 こうした情報から、ミントの栽培を避ける方も少なくありません。ですが、きちんとミントの性質を知ったうえで栽培すれば増えて困ることもなく、生活の中でミントを上手に利用していくことができます。

 ミントはシソ科の多年草(宿根草)で、まれに一年草があり、環境が整えば一度植えると長年にわたって栽培できます。
 学名ではMentha(メンタ)。和名ではハッカ、英名ではMint(ミント)と呼ばれています。主に北半球の温帯、南アフリカ、オーストラリアに分布しています。

寒さに比較的強く、夏の暑さや乾燥には比較的弱い


 ミントは自然交雑が多く、かつては600種類以上あるともいわれていましたが、近年では植物学上の学名としては25種類に整理されてきました。しかし、似たような形状が多いため、品種を識別するのはなかなか容易ではありません。

 品種は、大きく分けるとペパーミント系、スペアミント系、アップルミント系、オレンジミント系、その他に分類できます。
 寒さに強い品種が多く、北海道などでも戸外で越冬できますが、一部寒さに弱いものもあります。比較的、乾燥と高温、強い日差しに弱いので東京などでは夏場、西日の当たらないやや湿った環境で育てることをおすすめします。

 ミントは葉や茎がどんどん伸びます。そのせいで株が密集していると、梅雨の時期は蒸れて弱ったりもしますが、地下茎はしっかり残っているので、株の回復とともにまた新しい芽が吹いてきます。

 どんどん伸びる葉は収穫して、さまざまなシーンで活用できます。私は、フレッシュハーブティーにしたり、バーベキューをするときに、肉とミント、調味料とを一緒につけ込んだりしています。お肉にさわやかな香りがうつって美味しいですよ。

下司高明(げじ・たかあき)[プロフィール画像]

下司高明(げじ・たかあき)

日野春ハーブガーデン(山梨県北杜市)の農場長で、ハーブ栽培のスペシャリスト。日野春ハーブガーデンは、一般的なハーブから特種なものまで数多くの品種を手がける国内有数のハーブ園で、全国からハーブファンが訪れる。
【日野春ハーブガーデン】
http://www.hinoharu.com/

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